2020年12月1日<同人詩誌PAM第3号アーカイブ完了>

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同人詩誌PAM第3号アーカイブ完了


 過去の同人詩誌PAM第2号に引き続きPAM第3号のスキャナー読み取り作業を終え(今回も原本を前後半部に分割)たので、”ぶらいおん”の来た道~往く路(→ http://www.burairoad.ejoh.org/ の所定個所「同人詩誌PAMアーカイブ」欄)にアップロードし、アーカイブを完了した。

 詩誌の内容について、関心を持って頂ける方には直接資料を読んで頂けばよいわけであるが、「現代詩作品はどうも…。」と躊躇される方々も少なくないかも知れない。

「詩」の表現は文字のみによらず、視覚的表現もある

 そこにはモダニズムやシュールレアリスムを意識した文字だけで記された詩作品も無論あるのだが、詩誌のタイトルに象徴されるように、広くアート一般に目を向けた視覚的作品が多く掲載されているので、専ら視覚で楽しんで頂くというのもイイかも知れない。

城 久道は二つのタイプのエッセイを掲載

 私ぶらいおんこと城 久道の二つの心情、身の回り的エッセイと記録的エッセイについてコメントしておくと、どちらも当然ながら自身に関連するものであるが、一つは自分のルーツにも触れている。

 それは東京生まれ東京育ちで、その上、昔なら人の一生くらいの長い年月60有余年を一貫して過ごした東京の地を離れて、何故現在和歌山に居住しているか?の一つの理由も、そこには述べられている。

旧制中学時代の友人と成人してからの友人の二人

 もう一つの記事では、今の私に影響を与えた二人の畏友について記している。

 その一人は旧制中学1年生のときからの同窓生で、当初は純然たる技術屋であったのに、後にSF作家となり、年配になってからNHKテレビ「お江戸でござる」にも、江戸時代の閉鎖循環型社会などにについてコメントする、ご隠居として登場したりした石川英輔君である。

洒落た都会人となるための遊びを教えてくれた友人

 他の一人は日本のモダニズムを代表する詩人であり、アーティストの北園克衛の一人息子橋本明夫君である。

 彼と知り合うきっかけとなったのは私が東京丸の内の特許法律事務所勤務時代に仕事上で知り合ったのだから、友人として付き合い始めたのは可成り後の時代ということになる。

 彼は英語に通じた実業家だったから、その父のような芸術家とは呼べないだろうが、橋本君は絵もよくしたし、面白い文章も書く、なかなかの才人であった。

 また、彼は昔の慶応ボーイであり、なかなかの通人で、当時ほとんど何も識らなかった晩稲(おくて)の私に都会の洒落た遊びを数々教えてくれた遊び人でもあった。

 この彼も、実業家でありながら、突然、「今の日本は鎖国するべきなのだ。」と言い出した。最初、彼特有の洒落たジョークか?と思ったが、よく話を聞いてみると、それなりの根拠のあることが分かった。

今の日本へと向かう社会の方向性を予感し、危惧していた二人

 これらの二人の畏友は揃って、当時のバブルに浮かれた大量生産大量消費社会に向かってひた走り、それに続く過剰な市場開放やグローバル化へと向かう当時の日本の将来を共に危ぶんでいたことが今になってみるとよく分かる。

 石川君は環境破壊を伴う過度な経済発展よりも江戸時代の循環型社会の良さを指摘していたわけだし、橋本君も新自由主義により外国の餌食となってしまうに違いない、これまでの日本固有の社会構造や文化の崩壊を心配して居たのだろう、と思う。

 ほぼ私と同年齢の橋本君は既にこの世に無い。石川君の動静について最近は識らないが、中野駅前の高層マンションで今、何を考えていることやら。


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